カウンセラー・巴(ともえ)の回答

最近「大豆田とわ子と三人の元夫」を
見ているので、
「友人っていります？」
と思ってしまった私です(笑)。
いかがお過ごしですか。

いやー、
「人見知りしないように
見えるけど基本は人嫌い」とか、
「自分から縁を切る」とか
私の話か？　と思いましたよ。

すごく良いテーマですよねー。
友人関係がうまくいかないけど、
別に独りでも生きていけるし、
でも独りで生きてちゃ
ダメな気もするし……という方は
意外と多い気がします。
あなたはどうでしょうか？

無料悩み相談は相談者さんの
途中経過確認(意思の疎通)が
できないので、
「こういう可能性あると
思うけど、どうすか？」
という流れで話を進めていきます。

とりあえず私が
匿名さんの文章を読んでいて、
パッと思いついたのが
この5つでした。

・傷つくのを軽減しようとしている

・依存してしまう自分を知っている

・気にされて甘やかされて可愛がられるために友人を切っている

・「この人は自分に何を与えてくれるか」が基準

・「友人がいない人」に悪い評価を与えているのでは？

ひとつひとつ解説していきまーす。

傷つくのを軽減しようとしている

これが一番よくあるんじゃないかなあ、
と思ったのですが、
「嫌われる」ショックやダメージを
回避するために、
「自分から嫌う」を選んでいる、
というパターンです。

人に嫌われる方がショックだと思いません？
だから、嫌われるくらいなら、
自分からあれこれ難癖をつけて
「先に嫌う」のです。
先手必勝ってやつですね。

しかし恋愛でも、
振られる方はもちろんキツイけど、
振る方もめちゃめちゃ
ダメージ食らうじゃないですか。
喧嘩だって、殴られる方は当たり前に痛いけど、
殴る方も拳に結構なダメージがくるんですよね。
(殴り方によるかもしれないけど)

嫌われるダメージを回避するために
「自分から嫌う」を選んでいるけど、
結果めちゃめちゃ心が傷つくので
「これでいいんだろうか……」と
悩むのではないでしょうか？

本当はめちゃくちゃ心がズタズタに
なってはいませんか？

依存してしまう自分を知っている

次、実は「依存してしまう
自分を知っている」パターンです。
「裏切られたと感じたことがある」
でもいいかもしれません。

精神的な距離が近づけば近づくほど、
だいたい人は相手に甘えたくなります。
気づけばめちゃめちゃ依存してしまう
人もいます。

「依存してしまう自分が嫌い」
「かつて依存して、そのせいで
嫌われたことがある」
「依存して信じ切っていたのに、
裏切られたことがある」
などなど様々な理由から、
「依存しない私」になるように
努力するんですね。

で、精神的距離が近くなったり
心を許すと依存してしまう自分を
知っているから、

精神的距離が近くなったり
心を許しそうになってくると、
「危険信号！　危険信号！」
となって自分から関係を切るのです。

あの嫌な嫌な「依存」をしないために。

そんな決心をするほど
今まで傷ついてきた自分の心を、
受け入れてあげられていますか？

気にされて甘やかされて可愛がられるために友人を切っている

「どうしてこうなるのか
自分でもよく分からないんです」
というご相談をよく受けるのですが、
私はすべての現象には必ず
「無意識の目的(目論見)」が
存在すると考えています。

で、この文章が気になりました。

＞でも、あぶなげな雰囲気を纏っているらしく職場や私の事を深く知っている母の友人などには心配され、甘やかされ、可愛がられます。
浮気して大抵捨てられる癖に元彼には心配され、別れてからも連絡が全員から来ました。

友人や人間関係を自分から切るから、
みんなが心配して甘やかしてきて
可愛がってくる。

てことは、

「みんなに心配されて甘やかされて
可愛がられたいのなら、
友人や人間関係をどんどん切ればいい」

てことじゃないでしょうか。

もっとみんなに気にかけてほしい、
甘やかされたい、可愛がられたいから、
「独りぼっち」の状態を作るのです。

嫌な分析ですね〜、これ(笑)。

どうでしょう？
「本当はものすごく寂しい私」って、
心の何処かに棲んでいませんか？

「この人は自分に何を与えてくれるか」が基準

匿名さんの文章でもうひとつ
気になったのが、こちらです。

＞自分にとって都合が悪くなると、縁を切ります。
(略)
損得で考えてしまいそんな友情もう要らないと遮断しました。

そもそも友人関係を築く時に、
「この人は自分に何を与えてくれるか」
がベースになっていませんか？

もしそこがベースになっていると、
相手が自分の期待通りの
反応をしなかった時、腹が立ちます。
これは恋人関係でもよく起きることですね。

もうひとつ、
「この人は自分に何を与えてくれるか」
がベースになっている人は、実は
「私はこの人の期待に応えなければいけない」
とも思っています。

要するに
「私はあんたの期待に頑張って応えるので、
あんたも私の期待に応えてよね」
ってことです。

で、自分はすごく察しがいいので
(実は能力も高いし)、
相手の期待をけっこう
叶えられるんですよ。

でも自分の頑張りに比べて、
相手が全然頑張ってくれないというか、
「私の期待に応えてくれない」ので
ムカつくんです。

で、切っちゃう。

ていうかそもそも、「友人の期待」って
応えないといけないすか？
いや、もっとそもそも論でいうと、
友人って「私」に何か期待してますか？

勝手に自分で
「こうするのを期待されている」
と思い込んでいませんか？

いーや、あいつは私に
〇〇を期待しています！！
と思うのであれば、
そもそもその人って
あなたのことを
「友人」と思っていますか？
「都合のいい知人」
じゃないでしょうか？

どうして、期待に応えるために
そんなに頑張っちゃうんでしょう？
つらくないですか？
頑張りすぎじゃないですか？
という話です。

さて、ここまでは
「どうして人間関係を自ら
リセットしてしまうのか」
について考えられる原因でしたが、
最後のひとつは
「そもそもなんでこのことに悩むのか」
って話をします。

「友人がいない人」に悪い評価を与えているのでは？

意識してらっしゃるのか
無意識なのかは判りませんが、
文章の根底に
「友人がいない人間はダメな人」
という評価があるように感じました。

「世間から見るとダメな人」
とかでもいいですかねー。
「独りで生きている人は
世間から見ると寂しい人」とか。

「自分から人間関係を切る人は
世間から見ると問題がある」
などでもいいかもしれません。

なんか身近にそういう方が
いらっしゃるのでしょうか？

友人と呼べる人がいなくて、
惨めな人生を送ってきた人とか。
友人がいなかったから、
あの人は独り寂しく死んだんだわー
と感じた人とか。

「あのダメ人間と一緒に
なりたくないから、
同じ道を辿りそうな自分に
不安や恐怖を感じる」
という心理ってあるんですよね。
(私もかつて父に対してありました〜)

だから
「独りで大丈夫、独りが楽」
だと思うのに、
「このままでいいのだろうか」
と心配になったり
悩んだりするのです。

で、自分で決められないので、
カウンセラーに聞くんですね。
「独りで生きるべきでしょうか？
(独りで生きることを選んでも
大丈夫ですか？)」って。

「自分が本当にそうしたいなら、
それでいいんじゃないですか？」
と思うのですが(笑)。

でもたぶん他人軸というか、
「世間の評価」がすごく
気になる方なんじゃないかなー、
と思いました。

「世間から見て〇〇」というのは
全部「私の主観」であり
「私が勝手に作ったルール」
なのですが、
そこから逸れることを
ものすごく恐怖する人がいます。

「私が思うに、世間から見て
友人がいない人っていうのは
問題がある人のように
見えると思うんですけど、
私は世間から問題がある人間だと
思われたくないんです。

でも独りが楽なんです。
独りで生きることを選んでも
大丈夫ですか？
そんなことして、
世間から問題がある人間だと
思われませんか？」

……というのが裏テーマじゃ
ないかな〜と思ったのですが、
どうでしょうか？

匿名さんが本当に聞きたいことは、
「なぜ人間関係を
リセットしてしまうのか」
ではなくて、

「世間から問題がある人間だと
思われないように、
かつ自分の願い通りに
生きる方法って何でしょうか、
どうしたらいいんでしょうか」
じゃないかなと思うのです。

今できる2つのこと

上記の場合、まずできることは
2種類あります。

1つめ。
「世間の目を気にするのはなぜか」
を自分の心に追求する。

「世間の目を気にしてしまう原因」
を見つけて解消できたら、
他人にどう思われようが関係なく
自分のやりたい選択を
できるようになります。

2つめ。
とりあえずしばらく本気で
独りで生きてみる。

「独りで生きる」ことによって
何の不都合もなければ、
「これでいい」ってことです。
なのでとりあえず実践しましょう。

その場合、職場の方や母の友人や
元彼などの心配は全部シャットダウンです。
フルシカトか、返事しても
「あ、自分大丈夫なんで」で終わりです。
だって必要ないですから、独りで生きるのに。

どっちからやってもいいです。
片方やんなくてもいいです。
お好きなように。

上記を実践してもうまくいかなかったり、
一人で解決するのが難しいと感じたら、
第三者の手を借りると
いいんじゃないですかねー。

身近な人の手を取ろうとすると、
また人間関係をリセット
しちゃうと思うので。

参考になれば幸いです！
ごきげんよう、さようなら。