カウンセラー・巴(ともえ)の回答

単純に、嫌いな恋人を
好きだと思い込もうとするのは
「別れたくないから」
だと考えられるんですよね。

だって嫌いになっちゃったら
なんで付き合っているのか
わからなくなるし、
通常は嫌いになったら
「別れ」が来ますよね？(笑)

そうなりたくないので、
「わたしはまだこの人が好き！」
って思い込もうとするんじゃ
ないのかなーと。

じゃあ今度は
「どうして別れたくないのか？」
って話になるんですが……
人によって理由は違うと思うので、
わたしがパッと思いつく
「別れたくない理由」
をまとめてみます。

こんな感じでしょうか〜。

1.恋人がいない人をみじめだと思っているから
2.新しい恋愛をするのが怖いから
3.自分を不幸にしたいから
4.周囲の人に色々言われるのが嫌だから
5.実はまだまだ大好きだから

ひとつずつ解説していきますね。

1.恋人がいない人をみじめだと思っているから

特に女性に多い感覚かな、と感じますが、
「独り身」をみじめだと思っているケース。
恋人がいる方がえらい、
誰かに愛されたり
選ばれている方がえらい、
という価値観を持っている人は、
「独り身」の人を見下す傾向があります。

で、恋人がいる間、
自分が今までさんざん見下してきたので、
「自分も独り身になったら、
周りから見下されるかもしれない」
という恐怖にかられます。

嫌いな恋人と一緒にいるよりも
周囲の人に見下される方が嫌なので、
別れられなくなるんですね。

2.新しい恋愛をするのが怖いから

次は、恋愛に臆病になっているケースです。
恋愛に限らず、新しい人間関係って
緊張するものですよね？

相手が何で喜ぶか、何で怒る人なのか
ぜんぜん分かんないし、
自分の性格や喜び・怒りのツボも
分かってもらわないといけません。
なんなら「相手に嫌われてしまう」
おそれがあります。

長年付き合っている恋人だったりすると、
「自分のことをわかってくれている」ので、
その辺の面倒くささや恐怖がないんです。

あと「ひどい扱いをする恋人」って
基本は相手に依存していて
相手が大好きなので、
自分から「別れよう」って
滅多に言いません。

「向こうから別れるって
言ってくることは、どうせない」
というのがわかっていると、
今の恋人から“嫌われる恐怖”は
まったくありませんので、
“嫌われるかもしれない新しい恋愛”には
踏み出せなくなるんですね。

3.自分を不幸にしたいから

他の記事でもよく言う話なのですが、
自分のことが嫌いだったり、
何かしらの罪悪感があったりして、
自分を不幸にしたい(罰したい)ケース。

「本当は嫌い」「我慢してる」
と思うってことは、
おそらく色々と気にくわないことや、
人格否定・デリカシーのないこと等を
沢山されているはずです。

そういう人間と恋仲を続けていれば、
自然と自分を不幸にできますよね。

4.周囲の人に色々言われるのが嫌だから

こちらは自分と恋人に
共通の友人・知人が沢山いるケース。

周囲の人の言葉がそのまま
自分の評価に直結する人……
いわゆる「他人軸」の人は、
自分の想いよりも

「他人にどう思われるか」

を人生で一番大事にします。

嫌いな恋人と一緒にいることより、
別れてしまったあと友人・知人から
あれこれ言われる方が嫌なのです。

だから「私はまだ好き、まだ好き」
「別れなくていい、別れなくていい」
と自己暗示にいそしみます。

5.実はまだまだ大好きだから

「好きだと思い込もうとしている」
のではなくて、
実はそのまま「好きだ」というケース。

好きだと思い込もうとするためには、
恋人のいいところを無理やり思い出したり、
恋人とのいい思い出を無理やり思い出したり
する必要があるんじゃないでしょうか。

そんなひねり出して
思い出そうとするほど、
実はまだ大好きなんじゃね？
ということですね。

「大好きなあの人なのに、
自分の理想通りに動いてくれないから、
嫌いだと思ってしまう」
のかもしれません。

＊　＊　＊

他にもあるような気がしますが、
とりあえずパッと思い浮かんだのは以上です。
もみじさんに思い当たるものは
あったでしょうか？

あくまで「よくある心理モデル」を
まとめただけなので、
「いや全然違うけど」
と思われるかもしれません。

実際のカウンセリングでは
もっと詳しくお話を聞いたり、
いろいろ質問したりして
「あー、それはこういうことかも
しれませんね〜」
と考えていくんですけども……

たった2行の文章で、
そして無料相談コーナーで、
それを解明するのはむずかしいので(笑)。

ちなみに「別れたいのに別れられない」
については、今日たまたま
noteでも似たようなテーマで
記事を書きました。

よろしければこちらも
読んでみてくださいねー。
　↓

それでは本日はこの辺りで！
ごきげんよう、さようなら。