幼児退行は境界性パーソナリティ障害の症状?
回答日:2019年12月6日 投稿者:シタ さん
カウンセラー・巴(ともえ)の回答わたし自身がかつて境界性パーソナリティ障害で、 現在は既に症状が おさまっている(※)ため、 その関係のご相談をよくいただきます。 ※専門用語で言うところの 寛解(かんかい)ってやつです。 今思えば幼児退行的な症状はあったあんまり意識した事がなかったのですが、 考えてみればわたし、 中学生の時も高校生の時も 30代に入っても ギャーギャー幼児みたいに 泣きわめいた事がありますね。 ということはあれが 幼児退行だったかもしれません。 じゃあ「ある」ですね。 で、今(36歳、寛解から2年経つ)は 幼児みたいに泣きわめく事が ほぼまったくありません。 ごくたまにストレス解消で 「アー!!」とか広い部屋で 叫んだりはしますが。笑 泣くこともありますけど、 泣きわめくまではいかないですね。 ということは、「幼児退行」は 境界性パーソナリティ障害の 症状だった、かもしれません。 ……と、ここで記事を 終わってもいいのですが、 一番大事なのはシタさんが 「幼児退行って、ボーダーの症状なの?」 って聞いたことだと思うんですよね。 シタさん、どうしてそれを 質問したのだと思いますか? 幼児退行は境界性人格障害の 症状のひとつですよ、と はっきり言われたら 「自分はやっぱりボーダーなんだ」 と思えるからでしょうか? わたし自身、 「とりあえず治療するなら 一回病院へ行って 自分の状態を冷静に話して 診断してもらったらどうすか」 とすすめていますが、 重要なのは、 「病気かどうかではない」 と考えているんですよね。 「なぜその症状が起きるのか」です。 「子どもでいさせてもらえなかった」人に起きる幼児退行おそらく、わたしに幼児退行の症状が出ていたのは 「子ども時代に、子どもで いさせてもらえなかったから」 だと考えています。 親の離婚とか 母親の家出(笑)とか ひいおばあちゃんの イビリ(笑)とかで、 子どもの頃のわたしは 「しっかりしなければいけない」 と思っていたんですよね。 いい子でいないと、 お母さんは本当に わたしを捨ててしまうだろう、 という恐怖感がありました。 最初に抑えつけたのは 「泣く」という行為 だったと思います。 だから、同級生のすぐ泣く女子とか すぐ泣く男子とか すげーバカにしてましたね。 そのくらいで泣いてんじゃねえよ、 アホがと思ってました。 (ひどいですね〜) 今思えば、自分もずーっと 泣きたかったんですよね。 「なんで、なんで」って 怒って泣きたかったんですよ。 だけどできないから、 他人をバカにすることで 自分を保っていたのです。 で、その積もり積もった 子ども時代の恨みが爆発して、 幼児退行ギャン泣き していたのだと思います。 詳しくお話を聞いていないので シタさんがなぜ幼児退行 するのかはわかりません。 が、おそらく、 「子ども時代に、 子どもらしい感情の出し方を 制限されてしまった」 のではないかな〜と考えます。 幼児退行に困っている時の問題解決法もし今あなたが幼児退行に悩んでいたり、 「できればやめたい」 「感情の爆発をコントロールしたい」 と思うなら、 「子どもでいたかったのに いられなかった、 過去の自分の傷を癒す」 ことが先決です。 子どもの自分になりきって、 手紙を書くのもいいでしょう。 当時の恨みつらみを書きまくって、 やぶって捨てたり。 「今の自分」と「子どもの自分」で お手紙交換や交換日記的なものも いいかもしれませんね。 いちいち書くのがめんどい、 という方は、 目を閉じて、頭の中に 「子どもの頃の自分」 を思い浮かべて、 その子と会話してみてください。 勝手に色々しゃべって くれるかもしれないし、 こっちから聞かないと ずーっとだんまりかもしれません。 ちなみにわたしは病気が寛解してから、 しょっちゅう頭の中に 「おかっぱ頭の女の子」を 思い浮かべます。 子どもの頃のわたしです。 この子の機嫌が良いかどうかで、 「今の自分」の判断を 決める時があります。 (たまになだめて我慢して もらう時もありますが、 大体はこの子の意思を尊重します) 大人になればなるほど、 「子どもの頃の自分」って 無視しがちになりますからね。 幼児退行の時に出てくる自分は 「無視され続けて傷ついている 子どもの自分」だと 思ってみてください。 そしてその子は、 あなたの親が謝ろうが あなたのパートナーが謝ろうが、 絶対に許さないし、 おさまってもくれません。 あなた自身だけが、 その子を救えます。 ぜひ、その子と向き合って 話を聞いてあげてください。 ごきげんよう、さようなら。 ★境界性パーソナリティ障害に関する 有料記事も好評発売中です! こちらも参考にしていただければありがたいです。 (前編300円/後編500円) ↓ * * * ※この記事のアイキャッチ画像は いしとびさおり (Tsubaki_rokka)さんが 撮影してくださいました。 Twitter: https://twitter.com/koto000 Instagram: https://www.instagram.com/tsubaki_rokka/
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